女ひとり介護

二日前から母親が高熱をだしほとんど起き上がることが

できなくなってしまった。

熱は下がったもののもともと40度だったのが38度になっただけ

なのでまだ発熱が続いている状態だと思う。

朝起きると、母親がどうやら1人でトイレに向かって

オムツを自力で取り替えたようだったのだが、

横たわっている母親の足には飛び散った便がべったり、

オムツにもべったりついていた。

これは大変と、急いでビニル手袋をはめてアルコールでふいた。

オムツを取り替えたかったのだが、寝返りをうつこともできないので

汚れた場所だけ拭き取って下にビニル袋を敷いておいた。

ふと、視線をリビンぐ向けると

薬の入っている袋の上に何かのっかっている。

間違いない、う◯こである。

おそらく、母親がトイレに向かう間にオムツの隙間から落ちたのだろう。

ビニル袋の上に落ちていたのが不幸中の幸いだ。

これがカーペットの上だったらすべて洗濯しなければいけない。

トイレにう◯こを流しにいくと

そこも阿鼻叫喚な光景が広がっており

便が飛び散っている状態であった。

しょうがないのでそれも掃除してとりあえずキレイにした。

食事もリンゴが食べたいというので

リンゴを買ってきてすりおろして食べさせた。

とにかく水分をよく飲むので枕元に500mlの水筒を

置いておくのだけれど、一時間もすると空っぽになっている。

それを何度も補充する。

そこまではなんとかなったのであるが

問題はお風呂だった。

母親がお風呂に入ると言い出したので

お風呂を準備したはいいが、自力で立ち上がれない母親は

お風呂に進むのにも一苦労であった。

途中に椅子を何個もおいて座りながらお風呂へ向かう。

その距離は3メートルほどなのであるが

とにかく1メートル歩くのもおぼつかない。

お風呂に運び込んだはいいが、

問題はその後だった。

我が家の風呂はバリアフリー設計ではないので

風呂桶の高さが結構高い80?はあるかと思う。

お風呂から上がろうとするもそこから這い上がる力が

入らず何度も母親は風呂桶の中に滑って落ちた。

とりあえず、腰を高くするために

椅子をお尻の下において

私が抱きかかえるようにして風呂から引き上げ

予め用意しておいた椅子に座らせた。

この一連の作業で私は汗まみれになってしまったのだった。

風呂から上がった後、母親は気持ちがよかったのか

すぐに眠ってしまった。

その後は汚れてしまった風呂を消毒し

私が入るためのお湯を張ってようやく私も風呂に入った。

しかしながら、女1人だけだと

大人1人を持ち上げるのは結構大変だった。

私は大柄だからまだ大丈夫だけれど、これで

ほんとうに母親が足腰が曲がらない状態になった

としたら私一人のちからでは風呂から引き上げることは

できないかもしれない。

しかしながら

三日前まで私の事を

「死ね」「産むんじゃなかった」「とっとと消えろ」

と言っていた母親はどう思っているだろうか。

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